胸部外科教育施設幹事会議事録

日時 令和 7 年 6 月 14 日(土)11:40 開始
場所 熊本城ホール 中会議場E1+E2

次第

1.第 37 回学術集会・総会 当番幹事の挨拶

  本日開催の第 37 回胸部外科教育施設協議会学術集会・総会の当番幹事である、済生会熊本病院 心臓血管外科 押富 隆 先生、呼吸器外科 岩谷 和法 先生よりそれぞれご挨拶をいただいた。

2.坂本会長の挨拶

  坂本会長より、押富先生および岩谷先生のご尽力で第 37 回胸部外科教育施設協議会学術集会・総会が無事に開催されたことへの謝意が述べられた。朝から若手によるセッションが開始されており、学術集会全体のレベル向上が感じられる内容であることが共有された。また午後にはエキスパートによる知識伝達のセッションも予定されており、この後のプログラムにも期待が寄せるお言葉があった。

3.昨年度の会計報告について

  資料1に沿って昨年度の会計報告を行った。監事の医療法人社団鵬友会 ゆめが丘総 合病院 田尻 道彦 先生より決算書に問題がない旨のご報告をいただき、幹事の先生にご承認をいただいた。

4.今年度の予算について

  資料2に沿って今年度予算案について説明し、幹事の先生にご承認をいただいた。 現在、会員施設のうち約 300 施設前後から施設年会費の振込があり、収入としてはおおよそ 150 万円程度となっている。
  事務局経費については、コロナ禍で学術集会が開催できなかった期間があったことから、ここ数年はある程度の余裕がある状況が続いていた。この間、学術集会への若手医師の参加を促進するため、(若手医師に限定して)参加費・旅費等の一部を補助する取り組みを行ってきた。
  結果として、ここ数年は年間の収支が概ね 50 万円前後のマイナスとなっているが、協議会としては収益の確保を目的とする団体ではなく、適切な支出を通じて活動の質を高めていくことを重視している。現時点ではあと 1〜2 年程度はこれまで同様の活動を継続できる見通しであるが、プール金の額によって今後は運営のあり方を検討していく必要も出てくるかもしれない。具体的には、会員施設数の拡大や施設年会費の引き上げといった選択も考えられる。

5.今年度事業計画について

  資料3に沿って今年度事業計画を説明した。
  秋の第2回幹事会は、日本胸部外科学会定期学術集会の会期にあわせて開催しており、例年は前日の昼に開催してきた。日程・会場については胸部外科学会のプログラムが確認でき次第追ってご連絡する。

6.新任幹事・交代幹事の報告

  資料4の通り新任幹事・交代幹事を報告し、承認をいただいた。
  新任幹事の3名(諏訪赤十字病院 呼吸器外科 吉田 和夫 先生、大阪赤十字病院呼吸器外科 園部 誠 先生、三栄会ツカザキ病院 呼吸器外科 常塚 宣男 先生)および、交代幹事の次の2名(小倉記念病院 心臓血管外科 松尾 武彦 先生、雪の聖母会聖マリア病院 心臓血管外科 飛永 覚 先生)は幹事会に出席しており、挨拶をしていただいた。

7.退会施設の報告

  こちらも資料4の通り退会施設を報告し、承認をいただいた。

8.会長職の新旧交代の報告

  今回の幹事会・総会をもって、胸部外科教育施設協議会の会長が坂本 喜三郎 先生か ら板東 徹 先生へと交代となった。また、会長交代に伴い、事務局も静岡県立こども病院(廣瀬 圭一 事務局長)から聖路加国際病院(阿部 恒平 事務局長)へ移管されることが報告された。
  新会長に就任した板東先生から、前会長である坂本先生の方針を継承し、協議会の運営に努めていきたいとご挨拶いただいた。また、本協議会における呼吸器外科医の関与が少ない現状を課題と捉え、まずはその裾野を広げていくことが優先すべき取り組みであると考えている旨が述べられた。

9.今後の役員体制について

  現行の会則(第 6 条)では、役員は「会長 1 名、副会長 2〜3 名、監事 2〜3 名」と 規定されているが、新たに「会長代行 1 名」を追加する提案がなされた。その背景として、協議会では昨年より、日本胸部外科学会および日本心臓血管外科学会の理事会におけるオブザーバー枠を得ており、今後は日本胸部外科学会の理事会には新会長である板東先生が、日本心臓血管外科学会の理事会には德永先生が出席する予定となっている。こうした学会理事会への参加に際し、心臓血管外科・呼吸器外科それぞれの代表が明確になる体制が望ましいとの観点から、「副会長」よりも「会長代行」という役職名の方が実態に即しており、適切であるとの意見が示された。あわせて、会長と会長代行が同一分野とならないようにし、一方が心臓血管外科、他方が呼吸器外科の代表となる体制が提案された。
  また、副会長については、将来的に会長あるいは会長代行となることを見据え、心臓血管外科および呼吸器外科から各 1 名、加えて食道外科からの候補者があればそちらも含めた合計 2〜3 名とする案が示された。現時点での副会長の人選は未定であり、次回以降の幹事会にて審議を継続する。
  監事については、田尻先生、高梨先生に加え、坂本先生が新たに加わる形で運営に携わることとなった。
  以上の提案について出席幹事からの異議はなく、令和 7 年 6 月 14 日付で会則を改訂することが承認された。(資料 5)   あわせて、会長代行に就任する德永先生より挨拶があり、今後は日本心臓血管外科学会理事会において、市中病院に勤務する胸部外科医の声を積極的に学会に届けていきたいとの抱負が述べられた。
  さらに、坂本会長からは、これまで幹事として長年にわたり協議会に貢献された先生方の功績を称え、「名誉会員(仮称)」としてお名前を残していく制度についても、今後検討していくことが望ましいのではないかという提案があった。

10.第 39 回(2027 年)学術集会・総会の当番幹事について

  2027 年に開催予定の第 39 回学術集会・総会の当番幹事を幹事会内で募った。しか し、今回の幹事会においては立候補・推薦ともに挙がらなかったため、次回幹事会までに候補に関するご意見・ご提案があれば、会長、会長代行、または事務局にお寄せいただきたい旨が伝えられた。

11.第 38 回(2026 年)学術集会・総会 当番幹事の挨拶(中井先生、坂本先生)>

  第 38 回胸部外科教育施設協議会学術集会・総会の開催について、当番幹事を務める 2 名の先生方より挨拶があった。静岡市立静岡病院 心臓血管外科の中井 真尚 先生からは、来年の開催に向けて、同院 呼吸器外科の玉里 滋幸 先生と共同で運営にあたる予定である旨が述べられた。また、静岡県立こども病院 心臓血管外科の坂本 喜三郎 先生からも、中井先生および玉里先生と連携して開催に向けて準備を進めていくとのご挨拶があった。

10.その他(U-40、NEXT への OJT 活動およびブロック制についての提案)

  德永先生より、若手医師の教育活動に対し、本協議会として関与を深めていくための提案があった。昨年度、德永先生が参加した U-40 主催の九州地区でのウェットラボが非常に有意義なものであったことを受け、他地域での同様の活動にも協議会として指導医の立場から関与できないかという意見が示された。
  その実現に向けて、全国をいくつかの地域ブロックに分け、各ブロックに代表者を設け、U-40 や NEXT と連携をとる体制が提案された。各地域での教育活動において協議会が一定の役割を担えるよう、次回幹事会にてルール整備や運用方法等の具体的な議論を進めていきたいとの意向が述べられた。

以上

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