琉球大学病院胸部心臓血管外科学講座では、心臓血管外科領域における低侵襲治療を積極的に導入してきました。大血管領域においては、2009年に大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術（SG）を導入し、これまで院内800例以上（指導施設含め1000例以上）の症例を施行してきました。現在では全国でも有数のSG実施施設とし認知されています。県内外から年間複数回の手術見学を受け入れ、ワークショップも開催しています。また、心臓弁膜症領域では、2015年より重症大動脈弁狭窄症（AS）に対する低侵襲治療である経カテーテル的大動脈弁置換術（TAVI）を、沖縄県唯一の認定施設として導入しました。これまで290例を施行し、2020年には、専門施設に認定されるまでに至りました。当教室では、低侵襲心・大血管治療に特化した研修希望の若手医師を募集しています。主な研修内容としては胸部・腹部大動脈瘤に対する大動脈ステントグラフト内挿術（TEVAR,EVAR）の基礎経験・実施医習得（既に習得済みの方は、指導医習得）。さらに琉球大学病院ハートチームに所属し、重症ASに対するTAVI研修が可能です。