当院は広島市の中心に位置し、利便性の高い病院です。当科は胸部外科学会指定施設、心臓血管外科専門医認定修練施設などに認定されています。対象は小児、成人の循環器疾患全般に渡たり、25年は全手術686例、心臓・大動脈手術468例で、新生児から90歳以上の高齢者に至る幅広い症例の手術を行っています。先天性心疾患手術はここ数年間120～140例/年で、複雑心奇形手術の成績も安定しています。後天性心疾患手術も110～140例/年で、単独冠動脈バイパス術では5～7割を心拍動下に行っています。大動脈手術の増加が著しく、25年は230例でした。胸部広範囲動脈瘤に対する手術方法（ALPS法）を考案し、他施設でも行われています。TEVAR、EVARも年々増加しています。ハイリッド手術室は27年4月より稼働予定で、TAVIの施設認定申請中です。当科では多くの多様な症例・手術を経験可能で、修練医師の手術機会も増やし、学会発表や論文作成も積極的に行っています。